イオン化エネルギーって何のこと?
まずはイオン化エネルギーとは何なのか説明します。
高校の教科書には次のように書いてあります。
原子の最外殻電子から1個の電子を取り去って一価の陽イオンにするのに必要なエネルギ
ーのことをイオン化エネルギーという。
原子から陽子から束縛されている電子を取り去ることはできるのか
普通に考えたら、原子から電子を取り去るのは難しそうですよね・・・
結論としては・・・エネルギーを加えたら、電子を取り去ることができます!!!
実際に具体例としてナトリウムを例として見てみよう
ナトリウムは電子が11個あります。(原子番号が11であることからわかる)
ナトリウムから電子を1個取り去る時、陽子からの束縛力に打ち勝つためにエネルギー
が必要になります。これがイオン化エネルギーです。
電子1個奪われたナトリウムは一価の陽イオンであるナトリウムイオンになります。
例えば、あなたはずっとポケモンカードの超レアカード「がんばリーリエ」が欲しくて、
それをあなたの友達が持っていたとします。
友達に「がんばリーリエ」を無料で譲ってほしいとお願いしたら、友達は
なんて言うでしょうか?おそらく100%断ると思います。
ちなみに、「がんばリーリエ」の取引額は約100万円だそうです。(高すぎる(笑))
でも、あなたがその友達に200万円で買い取らせてほしいとお願いしたら?
100万円儲かりますから、「いいよ!」と言ってくれるかもしれません。
ポイント
イオン化エネルギーとは、原子にとって宝物の電子を1個を原子からもらうために必要なそれ相応の代償(エネルギー)のことである。
電子親和力とは?イオン化エネルギーとの違いについて
電子親和力は高校の教科書には次のように書いています。
原子が最外電子殻に1個の電子を受け取って一価の陰イオンになる時に放出される
エネルギーのことを電子親和力という。
塩素は電子を17個もっています。(原子番号が17であることからわかる)
そこに外部から電子1個を持ってきて、塩素に与えたとします。すると、塩素は
陰イオンとなり、塩化物イオンとなります。このとき、塩化物イオンはエネルギーを
放出します。この放出されるエネルギーが電子親和力になります。
ポイント
電子親和力とは原子に対して原子にとって宝物の電子を与えた時に、原子からもらうお返しとしてのエネルギーのことである。